債券というとどういったものをイメージするでしょうか。
やはり国債、身近なところで言うと「個人向け国債」がイメージしやすいかもしれません。
他には、企業が資金を集めるために発行する社債や地方公共団体が発行する地方債などもあります。
この債券の最大のメリットは、債券の出し手(国債なら日本国)が、かなりマズいことにならない限り、満期になれば、額面金額が返ってくるところです。
そのため、こういった債券のことを満期まで保有することを前提にする「満期保有目的の投資有価証券」といった表現をしたりします。
ただ、満期まで待てない、それまでにお金がいるとなったときはどうなるでしょうか。
実は、そうなったときは、そのときの金利によって債券の金額は変わります。
例えば、1%の金利の債券100万円を持っていたとします。
この100万円がどうしてもお金でほしいとなったとき、この債券を売るわけですが、そのときに流通している同じ債券の金利が1%から3%に上がっていたらどうなるでしょうか。
同じ100万円を出すなら、1%だった頃の債券よりも、今買える3%の債券を買うはずです。
そのため、どうしても売りたいなら金利差の2%分は、値下げをして売らなければいけません。
このように債券の金額は、変わっていきます。
この例の場合だと、債券の金額は下がっているということですね。
※例は、かなり簡略化していますので、すべてがこうなるわけではありません。
満期まで保有することだけを考えるなら、こういったことを考える必要はないのかもしれません。
でも、理屈を知ると、なるほど面白いとなりますね。
(注)執筆時点の商品・サービス・法令等に基づいて作成しています。具体的な事例に適用するには記事の内容と異なる場合がある可能性にご留意ください。
【編集後記】
午後から打ち合わせ
所用をこなして帰宅
晩御飯は豚キムチ
キムチに豆苗が合います