合わせて見ておく

自己資本利益率(ROE)は、当期純利益を自己資本で割った値です。

計算方法は「当期純利益÷自己資本」で通常は、%表示されます。

ROEとはreturn on equityの略。

会社が株主から集めた資金(自己資本)を使って、どれだけ効率よく利益を出せているかを表す指標です。

つまり、これを見ておけば、その会社の稼ぐ力がわかります。

ただ、自己資本利益率(ROE)だけを見ていてもいけないと言われています。

それは、借り入れが多く自己資本が少ない会社でも、自己資本利益率(ROE)は高くなるからです。

例えば、

A社は、当期純利益が5、自己資本が100でROEが5%

B社は、当期純利益が5、自己資本が50でROEが10%

だとします。

ROEだけ見ると、B社のほうがより稼ぐ力がある会社のように見えますが、もしB社に負債が50あった場合、話が違ってきます。

そこであるのが総資産利益率(ROA)です。

総資産利益率(ROA)は、当期純利益を総資産で割って求めます。

ROAはreturn on assetsの略です。

同じ例では、

A社は、当期純利益が5、総資産が100でROAは5%

B社は、当期純利益が5、総資産は自己資本と負債をあわせて100で、ROAはこちらも5%

となります。

そうなると、B社は負債がある分、一般的には評価が落ちるかもしれません。

ただ、A社はせっかくある100の自己資本を上手く使えていない(稼ぐ力が自己資本50のB社と同じだけしかない)という見かたもできるので何とも言えません。

ここから先は、見る人それぞれの判断になります。

ただひとつ言えるのは、ROEを見るならば、ROAも合わせて見ておく必要がある。

だから、並んで表示されていることが多い、そんな指標になっています。

【編集後記】

年末に向けてのスケジュール確認

今年も残すところ2ヶ月になるところです