すでに25年以上この業界にいます。
この仕事をするうえで必要な力には、様々なものがあることを経験してきました。
そのなかでも、今回は「顧客のライフスタイルへの理解力」の話です。
税理士の仕事ですぐに思いつくのが、税金の申告です。
さらに求められるのが「その税金の申告をいかに少なくするか」ということでしょう。
それを追求することが税理士の仕事と思われている方もいらっしゃるのぐらいではないでしょうか。
ただそれは、望まない方向に行くこともあります。
税金を少なくするためにはお金を使わなければいけません。
税金を少なくする=お金を減らすということ。
さらに、お金を減らすということは、それだけ自由な選択肢を減らすということです。
結果、望まない方向へ行くことになってしまうのは、往々にしてあることです。
そんなときに必要なのが、顧客のライフスタイルへの理解力です。
家族や仲間、生活や趣味、乗りたい車や住みたい家、好きな食べ物から飼いたい犬にいたるまで。
目先の税金を少なくすることが、望んでいるライフスタイルにつながるのか。
そこまで理解した提案ができれば、税金も単純に金額が多い少ないという話ではなくなるはずです。
税金を少なくすることは簡単です。
難しいのは、それをしてどのような暮らしをしたいのか。
理解するための本音を聞き出すことかもしれません。
【編集後記】
青春がつまった夢の国に
懸命な姿に涙しました