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これも人による

一般的に、事業を運営するために必要となる資金のことを経常運転資金と呼んでいます。

単純に運転資金と呼ばれたりもします。

経常運転資金は、次の計算式によって計算されます。

経常運転資金=(売上債権+在庫)− 仕入債務

簡単に言うと「売れたけどお金になっていない売上」に「仕入れたけど売れていない商品」を足して「仕入れたけどお金を払っていない仕入」を引いたものです。

経常運転資金が不足する状態を資金ショートと言ったりします。

経常運転資金が不足する主な原因は、時期のズレ。

具体的には、支払いのタイミングと入金のタイミングのズレです。

商品は売れているけれど売上債権が現金化されるまでの延べ日数が長かったり、商品を仕入れてから仕入債務を支払うまでの日数が短かったりすると、経常運転資金が不足します。

この点をとらえて、経常運転資金の計算式を

経常運転資金= {(在庫回転期間+売上債権回転期間)−(仕入債務回転期間)}✕ 1日あたり売上高

と表すこともあります。

これらの計算式でわかるように捉え方は色々あり、また

・売上債権は本当に全部もらえる売上債権なのか

・在庫の金額は正確か

・不良在庫になっているものが含まれていないか

・仕入債権に滞留しているものがないか

など、基礎になる数字がきちんとしていなければ、あまり頼りになりません。

そこで、運転資金の目安は、ざっくりと毎月の売上高(月商)の最低3ヶ月分と表現されることもあります。

ただこれも、事業規模や事業内容によって必要な運転資金は大きく異なりますので、あくまで目安です。

つまり、最後は人によることになってしまいますが、それでもやはりキャッシュイズキング。

運転資金を意識をしておくことは大事なことです。

(注)執筆時点の商品・サービス・法令等に基づいて作成しています。具体的な事例に適用するには記事の内容と異なる場合がある可能性にご留意ください。

【編集後記】

平櫛田中美術館へ

素晴らしかったです

田中はでんちゅうと読ませますが

両方とも名字だったと判明

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