債務償還年数は、借入を返済するまでに何年必要か?を意味します。
金融機関が企業の返済能力を測るための指標として活用されています。
計算式は何種類かあります。
そのなかでも
債務償還年数=(借入金)÷(当期純損益+減価償却費)
がシンプルな算式です。
この債務償還年数が長いほど、借入額が大きいことを意味しますので、金融機関にとってのマイナス評価となります。
では、どのくらいの年数が適正なのか。
債務償還年数の目安は業種によってさまざまですが
一般的には7年以内で健全
10年を超える場合は危険
と判断されているようです。
具体的に計算してみます。
借入金5,000万円
当期純利益500万円
減価償却費300万円
なら6.25年なので健全
借入金5,000万円
当期純利益100万円
減価償却費300万円
なら12.5年なので危険
となります。
冒頭で書いたように金融機関が企業の返済能力を測るための指標として活用するわけですから、前者は借入可能、後者は借入不能となる・・・
かというと、実際はそうではありません。
事業に取り組む姿勢や今後の事業計画など、融資実行には他にも多くの要素が関係します。
地味ですが日々の経理の状況なども重要な要素です。
じゃあ意味のない指標なのかというと、そうではありません。
いくら借りたくても貸してくれなければ借りれません。
簡単に計算ができますので、把握がしやすい指標です。
目安として存在している以上、こういった指標に気を配っておくことは悪いことではありません。
(注)執筆時点の商品・サービス・法令等に基づいて作成しています。具体的な事例に適用するには記事の内容と異なる場合がある可能性にご留意ください。
【編集後記】
午前中は準備をして
午後はオンライン会議
お昼はそうめんを