iDeCo＋（イデコプラス）とは、中小事業主掛金納付制度を指して言います。
企業年金を実施していない中小企業の事業主が、従業員が個人的に加入しているiDeCoに掛金をプラスして掛けることができる制度です。
事業主が掛けた掛金は、全額が会社の経費（損金）になります。
ただし、掛金の合計額は、月額5,000円以上23,000円以下の範囲でiDeCoと同じです。
そのため、プラスと言っても、すでにiDeCoを限度額まで掛けている場合は、掛金が増やせるわけではありません。
従業員の掛金を0円にはできませんが、事業主の掛金が従業員の掛金を上回ってもかまいません。
例えば、従業員さんが月に10,000円のiDeCoを以前から掛けているけれど、それ以上掛ける余裕がないという場合、あと13,000円を事業主が掛けてあげることができます。
事業主が掛けた掛金は、個人の所得税を計算する際の所得控除にはなりません。自身が支払ったものではないので、当然と言えば当然なのですが、iDeCoによる所得控除を期待している場合は、デメリットになります。
事業主から見れば、中退共（中小企業退職金共済制度）や特退共（特定退職金共済制度）と似たところのある制度です。
どのような使い方をするのが有効か。
人によりますが、従業員さんの福利厚生のひとつとして、考えておくとよい制度です。
（注）執筆時点の商品・サービス・法令等に基づいて作成しています。具体的な事例に適用するには記事の内容と異なる場合がある可能性にご留意ください。
【編集後記】
自治会の夏祭りの片付け
兵どもの夢の跡
片付けまでが祭りです